BD2FW TS Converter
ブルーレイディスク(BD)上で扱われるM2TSファイルは、192バイトパケットのヘッダ部分がi.LINK(FireWire, IEEE1394)用のそれとは異なるため、そのままではi.LINK転送用には使うことができません。BD2FWは、BD用192バイトパケットM2TSファイル(BD192)、i.LINK転送用192バイトパケットM2TSファイル(FW192)、188バイトパケットTSファイルを相互に変換するツールです。
このツールの使用は使用者の自己責任において行って下さい。
このツールの使用によってもたらされた如何なる結果にも作者は一切責任を負いません。
大事なファイルはバックアップしましょう。
BD2FW Version 2.2 for windows
BD2FW Version 2.2 for OSX
readme.txt | 説明ファイル |
BD2FW.exe | アプリケーション本体 |
win_x64 フォルダ | 64bit版アプリケーション本体 |
src フォルダ | アプリケーションのソースファイル |
主にWindows7, Windows8で動作を確認しています。
Version 2.2から開発環境がVisual Studio Express 2012 になりました。
Version 2.1からはライブラリをスタティックリンクに変更しましたので、ランタイムライブラリのインストールされていない環境でも動作可能になりました。
64bit版アプリケーションはWindows7(64bit版)で動作を確認しました。
搭載メモリ量によっては32bit版より大きなファイル読み込みバッファメモリを確保できます。
コマンドプロンプトから以下のように実行して下さい。
BD2FW.exe 読み込みファイル名 保存先ファイル名 [オプションスイッチ] [enter] |
普通は読み込みと保存を別ドライブにしたほうが良いでしょう。
BD2FW.exe e:¥sourcefile.m2ts f:¥destfile.m2ts [enter] 実行例1:M2TSファイル”sourcefile.m2ts”のパケットヘッダ形式を変換(BD192 -> FW192)して、”destfile.m2ts”として保存する |
オプションスイッチの指定は、ファイル名の前後どちらでも可能です。
BD2FW.exe sourcefile.m2ts destfile.m2ts -r [enter] BD2FW.exe -r sourcefile.m2ts destfile.m2ts [enter] 実行例2:M2TSファイル”sourcefile.m2ts”のパケットヘッダ形式を変換(FW192 -> BD192)して、”destfile.m2ts”として保存する |
オプションスイッチ [-rp][-fbn][-t][-v][-x] の指定内容は以下の通りです。
スイッチ無し | BD192 -> FW192 変換をします。 |
-r | FW192 -> BD192 変換をします。 |
-p | Ver. 1.0と同じ変換方式で BD192 -> FW192 変換をします。 BackupBDAV -fwと同じ変換結果になります。 |
-rp | Ver. 1.0と同じ変換方式で FW192 -> BD192 変換をします。 BackupBDAV -fwで変換済みのファイルをBD192に戻したい場合は このオプションを使用して下さい。 |
-f | 188 -> FW192 変換をします。 |
-b | 188 -> BD192 変換をします。 |
-n | FW192, BD192 -> 188 変換をします。 |
-t | 188 -> 192 変換の際に、使用するPCR_PIDを指定します。 指定例:-t 0x01FF 通常は自動でPCR_PIDを検出するので必要ありません。 |
以下はディスク入出力に関連するオプションです。必要に応じて指定して下さい。
-v | ファイル読み込みバッファの大きさを整数値で指定します。 指定例:-v 16 (指定した整数値 x 64kB)のサイズのバッファが確保されます。 デフォルトは -v 1 相当です。 |
-x | ディスク入出力にFILE_FLAG_NO_BUFFERINGモードを使用しない。 デフォルトでは使用する設定になっています。 |
変換中にパケットと見なせない不正なデータがあった場合、それを除いて変換を続けます。その際「XXバイトの不正なデータを削除しました」と表示されます。
環境によっては、-x オプションを指定した方が変換の速度が向上することがあります。手元のWindows XP環境では未指定の方が速く、Windows 7環境では -x 指定の方が速い結果になりました。-x 指定、未指定の両方を試してみて速い方を使って下さい。
BD2FW Ver. 1.0での BD192 -> FW192 変換は、BackupBDAVの-fwオプションでの変換と同じ結果になるようにしてありましたが、Ver. 1.1からは逆変換も行う都合上、変換方法(ヘッダ中のカウンタの計算方法)を仕様変更しました。
BD192 、FW192間で変換を行う場合、普通はオプション無し、或いは-rオプションの使用だけで良いと思いますが、BackupBDAVの-fwオプションと同じ変換をしたい場合は互換オプション-pを使用します。BackupBDAV -fwで変換済みのファイルをBD192に戻したい場合は、上述のように-rpオプションを使用して下さい。-rで行うと変換の際の計算方法の違いにより、結果に多少の誤差が残ってしまいます(問題になる程度の誤差ではありませんが)。
188 -> 192変換には、TSファイル内のPCRタイムコードを利用しています。通常PCR_PIDは自動で検出されますが、PATやPMTを見つけられない旨のエラーが出て188 -> 192変換に失敗する場合や、実行時に表示されているPCR_PIDが間違っている場合は、-tオプションで使用するPCR_PIDを直接指定して実行して下さい。PCR_PIDはTS Reader Lite等のツールで確認できます。
OS X版のアプリケーションは、Xcode 3.2.6で作成しました。作成したバイナリ実行ファイルは、OS X 10.5以降が対象です。OS X 10.6.8(snow leopard)、OS X 10.9(Mavericks)上で動作を確認しました。ppcコード部分については、rosetta環境での動作確認のみです。
使用方法はWindows版に準じます。但しFILE_FLAG_NO_BUFFERINGに相当する機能は実装していませんので、-xオプションは無視されます。それ以外の機能についてはwindows用と完全に同一です。
本ツールの再配布に制限はありませんので、自由に再配布してくださって構いません。ただしツールの再配布によってもたらされた如何なる結果にも作者は一切責任を負いません。再配布に際して作者への連絡・許可は必要ありません。
ソースを改変したオリジナルバージョン等を公開される場合にも、作者への連絡・許可は必要ありません。
旧バージョンのダウンロードが可能です。
Version | 更新内容 |
2.2 | 開発環境を Visual Studio Express 2012 に変更しました。 ソースコードを多少整理しました。 |
2.1 | -vオプションで65536以上の数値を指定すると正常に動作しない問題を修正しました。 ライブラリをスタティックリンクに変更しました。 |
2.0 | 変換速度を改善しました。 -v, -xオプションを追加しました。 -tオプションの指定方法を変更しました。 |
1.9 | 一部のTSでPCR_PIDの検出が出来なかった問題を修正しました。 変換の進行状況を示すパーセント表示を付けました。 |
1.8 | 破損データの状況によっては変換を続けられずに終了してしまう場合があるのを 修正しました。 |
1.7 | 188 -> 192変換時のPCR_PID指定オプションを付けました。 |
1.6 | 188 -> 192変換の速度を改善しました。 |
1.5 | Ver. 1.4で残っていた188 -> 192変換不具合を修正しました。 |
1.4 | Ver. 1.2, 1.3にあった188 -> 192変換の不具合を修正しました。 |
1.3 | 一部のTSで188 -> 192変換がうまくいかない問題を修正しました。 |
1.2 | 192 <-> 188 間の変換オプションを付けました。 |
1.1 | ヘッダの変換方法を変更しました。 逆変換オプションを付けました。 |
1.0 | 最初のバージョン。 |